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リラーニング(学び直し)を人がする理由

約 4 分
リラーニング(学び直し)を人がする理由
『学び』を広義に捉えるとこんなところにもあるのかということに気がつきます。

その1つにリラーニング(学び直し)があります。
よく使われる内容とは異なるのですが、学びの場には、リラーニングの要素が多分に含まれています。
これは、子どもの学びの改革にも近いものがあるので、今回はリラーニングをテーマに記事を書こうと思います。

リラーニング(学び直し)はどんな意味を含むか


リラーニングは直訳すると、「再学習」です。
「再就学」と捉えることもでき、様々な理由で学ぶことができなかった分野を、就職後学習を再度すると言う解釈ができます。
近年でも、大学院などに進学しながら社会人として仕事をする人がいますが、少し前までは中学、高校へ就学する方も少なくありませんでした。

高度経済成長時代を迎えた日本は、義務教育が浸透しほぼ全ての子どもが中学校までの就学をすることが当たり前となります。
ある一定の学歴をもち仕事をした上でより、「生涯(人生)を豊かにするための学習」をすることを目的として生涯学習と言う言葉が色々なところで使われるようになりました。

核家族化がリラーニングを大きく変える


核家族化が進んだ昨今、地縁のない子育て世代、子ども孫世代と離れて暮らすシニア世代が増えています。

ある日、シニアの方から
「孫のお世話をしたいけれど遠くてできないの」「買い物だけでは飽きてしまったから達成感のある場所に顔を出したい」と言う話しをうかがいました。
「子どもと一日家にいると、相談相手がいないの」「他の人がどんな風に子育てをしているのか知りたい」と言う、子育て世代の方のご相談も受けました。

お話しをうかがったシニア世代の方は、講座や、コミュニティースペースボランティアに、子育て世代の方は子育てひろばや、カフェに行かれているそうです。
シニアの方は、講座などの場が一種の居場所となり学ぶことや、そこでチャレンジすることで達成感を得ることができる場所となっていて、子育て世代の方は地縁や子育ての伴奏者を必要に感じて、「子育てひろば」や「カフェ」と呼ばれる学びの場に行き人と繋がることができるのだと思います。

リラーニングができる場所に人が集まる


先日、千葉県にあるいすみ鉄道というところで、「データをもらいにお邪魔します!」というイベントをしました。
代表の白澤が千葉県地域IT化推進協議会データ活用部会という部会と、CivicTechZenChibaという団体を年末年始にバタバタと立ち上げ、菜の花が咲く前に急いでイベントを開催するという集客には本来非常に苦労するであろうイベントだったのですが、当日は子ども達を含め40名近い参加者が集まりました。
当日は、イベントを開催すると聞きつけて鉄道応援団の方が写真を撮って現像してくださったり、社長さんがご挨拶に来てくださったり、ガイドをしてくださるボランティアの方が着物を来て着てくださったり、観光課の方が農作物を持って宣伝に来てくださったり…(普段のイベントでは考えられないサプライズだと思いませんか!!?)参加してくださった皆さんは、写真を撮ったり、移動することでデータを集めるというイベントを思い思いに楽しんでくださったようです。

イベントに目的を持たせることで、人が集まる学びの場作りにはそんな効果があります。

学びは自発的で、満足度が高い


開催後、自然の景色は素敵なのですが長時間だと飽きてしまうであろう子どもが、
「楽しかったから学校の作文に書いて、みんなにいすみ鉄道に乗りに行ってもらいたい!」
と話しをしていたのも印象的でした。
人と交流することで、自分では気がつかなかった見え方や遊び方を知り、その発見によって満足度が高められたのだと思います。
学びの場は目的があり「知りたい」という気持ちが自発的に生まれやすい環境を作ります。
また、学びの場は人との交流によって居場所にもなるのです。
これは、子どもの学びの改革でも同じで、ナツイエでも、CoderDojoNagareyamaでも重視しています。
断片的ではありますが、リラーニングの簡単な説明をさせていただきました。ご参考になれば幸いです。
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